例えば葉巻。文字通り、たばこの葉で巻かれたたばこだ。一口に葉巻といっても、多種多様なものが存在することをご存知だろうか?葉巻といえば、高級葉巻で知られるキューバ葉巻を連想するが、シガレットと同じ形状のリトルシガーと呼ばれるものや、コンパクトなサイズのシガリロと呼ばれるものもある。たばこの葉で巻かれている限り、どのような形を取ろうとも立派なシガーなのだ。むしろ、リトルシガーやシガリロのほうが、デイリーシガーとして気軽に吸える。ヨーロッパのカフェなどで吸われているシガーは、短時間でシガレット感覚に楽しめるシガリロが圧倒的に多い。基本的に、ラッパー、バインダー、フィラーと3つの要素から成り立っているのが葉巻である。サイズはコンパクトでも、多くのシガリロが3つの要素できちんと製造されているのだ。ラッパーは中でも味や風味を決定づける最も重要なパートだが、プレミアム・シガーと呼ばれる本格的な葉巻同様、ナチュラル・ラッパーで巻かれているものも数多い。自分の好みに合ったシガリロを見つけると、日々の楽しみも広がる。

そして手巻たばこ。今や、ドラマや雑誌にも登場する、旬なたばこといってもいい。手巻たばこの醍醐味は、何といっても自分の好みに合わせてカスタマイズできることだ。複数の手巻たばこを組み合わせて自分だけのオリジナル・レシピをつくったり、カクテルに合わせてフレーバーを組み合わせることもできる。巻紙やフィルターも数限りなく存在するから、それを組み合わせると無限に可能性が広がる。無添加・無漂白を謳っているグッズもあるので、よりたばこの味をダイレクトに楽しむための組み合わせをマニアックに追求することもできる。そして何よりも、コスパがよい。シガレットに比べて1本あたりに使用するg数が少なくなるよう自分で自由に調整できるから、コスパを追求しながら、自分好みのたばこに仕上げるのは、たばこを愛する者にとってはこの上ない喜びだ。

多種多様な選択肢の中から、時間、場所、シチュエーション、気分などに合わせて、選んでみるのも通な楽しみといえるのではないだろうか?